2010年 研究発表会
2010年(第10回)研究発表会については、6月3日(木)・4日(金)の日程で開催致しました。当日の発表資料等はPDFで以下よりご覧いただけます。
第1日 平成22年6月3日(木) | ||
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電子航法研究所の国際技術交流プログラム 研究企画統括 山本憲夫 |
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CNSに関する研究について 通信・航法・監視領域長 藤井直樹 |
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1 | 関西国際空港マルチラテレーション導入評価 関西国際空港におけるマルチラテレーション監視システムの導入に向けて実施した事前評価結果について報告する。 ※上田栄輔・宮崎裕己・二瓶子朗・角張泰之(通信・航法・監視領域)古賀禎(機上等技術領域)山田泉(航空交通管理領域)長谷川務(企画課) |
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2 | 光ファイバ接続型受動監視システム(OCTPASS)信号処理装置の試作・評価 当研究所が考案した、マルチラテレーションの新しい方式である光ファイバ接続型受動監視システム(OCTPASS)の概要と、試作した信号処理装置の基本動作検証結果について報告する。 ※角張泰之・二瓶子朗・宮崎裕己・上田栄輔(通信・航法・監視領域)古賀禎(機上等技術領域) |
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3 | 広域マルチラテレーションの基礎実験結果 当研究所で開発を進めている広域マルチラテレーションについて、東京国際空港周辺を監視対象として実施した基礎評価の結果について報告する。 ※宮崎裕己・上田栄輔・角張泰之・二瓶子朗(通信・航法・監視領域)古賀禎(機上等技術領域) |
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4 | GBASに適した衝突危険度モデルの検討 GBASによる新たな運航方式の開発のため、GBASの特性を反映した障害物評価基準として、衝突危険度モデルの検討状況について報告する。 ※藤田征吾・工藤正博・福島荘之介・藤井直樹・齋藤亨・齊藤真二・吉原貴之・松永圭左(通信・航法・監視領域)中西善信((株)NTTデータアイ) |
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5 | GBASプロトタイプ開発の概要と電離圏モニタ方式 H20~21年度に開発した安全性解析のためのGBASプロトタイプの概要および日本の電離圏現象に対応した脅威モデルとモニタ方式の検討結果を報告する。 ※吉原貴之・齋藤享・藤田征吾・工藤正博・福島荘之介・齊藤真二・藤井直樹・星野尾一明(通信・航法・監視領域) |
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6 | GNSS高度利用の為の低緯度電離圏異常監視 日本を含む低緯度地域のGBAS、SBAS等GNSSの高度利用の上で障害となる電離圏異常の効果的な検出・監視方法について考察する。 ※齋藤亨・坂井丈泰・藤井直樹(通信・航法・監視領域) |
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7 | 準天頂衛星L1-SAIF実験局の総合検証試験 準天頂衛星システムが放送するL1-SAIF補強情報を生成する広域補強実験局について、衛星系・地上系をあわせた総合試験を行った結果を報告する。 ※坂井丈泰・福島荘之介・伊藤憲(通信・航法・監視領域) |
第2日 平成22年6月4日(金) | ||
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機上等技術に関する研究について 機上等技術領域長 田嶋裕久 |
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8 | 大規模数値解析を用いた航空機電磁環境推定 航空機内外における電磁環境を高精度に計算推定するための大規模電磁界数値解析技術について概要とのその意義について紹介する。 ※二ッ森俊一・川村暁子・米本成人(機上等技術領域)日景隆(北海道大学)野島俊雄(北海道大学) |
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9 | マルチパス干渉が信号環境に与える影響 マルチパスを伴う質問信号がATCトランスポンダに誤解読される現象と、これが1090MHz信号環境に与える影響について報告する。 ※小瀬木滋・大津山卓哉・古賀禎(機上等技術領域)住谷泰人(通信・航法・監視領域) |
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10 | SSRモードSによる航空機選択情報の取得について SSRモードSによる航空機の選択高度取得の概要と在空機モニタ実験の結果について報告する。 ※瀬之口敦(航空交通管理領域)古賀禎・上島一彦(機上等技術領域) |
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11 | 拡張スキッタによるTIS-Bの開発・評価 拡張スキッタを使用したTIS-B装置の開発を行った。飛行実験によるシステム評価および装置の応用について報告する。 ※大津山卓哉・小瀬木滋・塩地誠・三垣充彦(機上等技術領域) |
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12 | 発話音声から算出する脳活性度指数の信頼性 発話音声から発話者の覚醒度を評価する事が可能であるが、算出される指標値には信号処理精度の限界等に起因する誤差が含まれる。適正な運用評価基準を策定するために、今後計画している研究開発内容につき報告する。 ※塩見格一(機上等技術領域) |
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ATMに関する研究について 航空交通管理領域長 藤森武男 |
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13 | 待ち行列のカオス性から考察する空域容量 管制官が恣意的な制御を行う航空交通流を単純な待ち行列で近似する事の意味は時に疑問視されて来た が、単純な待ち行列も時に複雑で示唆的な挙動を示す。航空交通流の複雑な挙動を明確な概念の組合せと して表現するための取組みについて報告する。 ※塩見格一・金田直樹(機上等技術領域)井上諭(航空交通管理領域) |
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14 | CPDLC対応航空路管制卓の試作開発と評価 航空路管制業務へのCPDLCの導入を想定し、使い易いユーザ・インタフェースの実現に資する 事を目的としてパートタスク・シミュレータを開発した。現状の延長上に導入可能なCPDLCに関して、これを利用し実施した聞取り調査結果につき報告する。 ※板野賢(通信・航法・監視領域)塩見格一(機上等技術領域) |
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15 | 太平洋上可変経路のゲートウエイについて 太平洋上の可変経路であるPACOTS経路の入出のゲートウェイの利用傾向について報告し、TA (テイラードアライバル)での着陸方式について検討する。 ※住谷美登里・福島幸子・福田豊(航空交通管理領域) |
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16 | Study on Traffic Synchronization(航空交通の同期化に関する研究) The next step in Japanese and International ATM is the real-time synchronization of traffi c fl ows. One expects more fuel-effi ciency and lower controller workloads. In this presentation we give an overview of the problem, the common solution approaches and our own results from radar-data analysis and modeling studies. 航空交通流の実時間での同期化(Synchronization)は、燃費節減と管制官のワークロード低減 に役立つことから、航空交通管理(ATM)での課題となっている。本発表ではこの同期化の概要、 同期化実現の取り組み、そしてレーダデータ分析とモデリング研究の結果について報告する。 ※クラウス グウィグナー・藤田雅人・福田豊(航空交通管理領域)長岡栄(役員付研究員) 山本憲夫(研究企画統括) |
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17 | ターミナル空域評価手法におけるふたつのアプローチ 羽田空港到着機の降下フェーズにおいて発生する飛行延伸、滞留時間の試行的な測定について紹介 する。また、空域及びトラジェクトリ運用の評価検討においては相互関係の3次元の視覚化が有効と 考えられることから、その簡易な手法としてGoogle Earthを利用した視覚化を紹介する。 ※木村章・福田豊・蔭山康太(航空交通管理領域) |
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18 | トラジェクトリ予測の誤差要因解析 航空機のトラジェクトリ(軌道)予測モデルを開発し、実運航データによる予測誤差を解析した。 航空機の速度および気象予報の誤差要因について報告する。 ※福田豊・白川昌之・瀬之口敦(航空交通管理領域) |
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19 | 定性的空域安全性評価手法について 安全管理に関する主要な活動にハザード同定・リスク評価がある。これらの手法についての調査・研究 の成果を安全管理の視点から報告する。 ※藤田雅人・天井治・森亮太(航空交通管理領域) |
(※印は、講演者)