2004年 研究発表会
2004年(第4回)研究発表会については、6月3日(木)・4日(金)の日程で開催致しました。当日の発表資料等はPDFで以下よりご覧いただけます。
第1日 平成16年6月3日(木) | ||
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通信に関する研究 | ||
1 | VDLモード3の音声・データ通信性能評価実験 当所が開発したVDLモード3実験システムを用いて実施中のデジタル音声通信及びデータ通信性能の評価実験に関して,その進捗状況を報告した。 ※中谷泰欣・北折潤・加藤敏(航空システム部),塩地誠(管制システム部) |
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2 | 衛星を利用した自己同期型ADSの概念 従来型の航空用衛星データ通信に利用される自動従属型監視(ADS)に比べ,伝送遅延時間を大幅に短縮できるポーリング方式ADSに,GPSの時刻を適用し,ADSのチャンネル利用効率を改善した自己同期型ADS方式の概念について報告した。 ※住谷泰人・石出明(衛星技術部) |
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3 | CDMAにおける制御チャンネルのない発信方式 CDMA方式を用いた場合に制御チャンネルなしで通信を開始する,簡単で効率的な方法を考案したので報告した。 ※金田直樹・塩見格一(管制システム部) |
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4 | 航空管制業務支援機能の検討 空域状況のメモ機能から知識処理技術による業務支援機能まで,その実現手法やこれらの機能の将来的な発展の可能性に関する検討を述べた。 ※塩見格一(管制システム部) |
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航法に関する研究 | ||
5 | 積雪によるGPパス空間誤差特性 青森空港で得たILS進入実験データをもとに積雪時におけるグライトパスの空間的な誤差特性を解析した結果について報告した。 ※横山尚志・朝倉道弘・古賀禎・田嶋裕久(電子航法開発部)・増位和也・石川和敏・富田博史(航空宇宙技術研究センター) |
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6 | GPS搭載機の横方向経路維持誤差の分布モデル レーダデータから推定したGPS搭載機の横方向経路逸脱量の分布に,分布モデルの当てはめを行った方法と結果について発表した。 ※天井治・長岡栄(電子航法開発部) |
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7 | GPS信号品質監視装置における異常信号検出 GPS信号品質監視(SQM)装置におけるevil waveformなどの異常GPS信号の検出方法を任意波形発生装置による擬似信号での取得データ等により検討した結果を報告した。 ※齊藤真二・福島荘之介・吉原貴之・藤井直樹(航空システム部) |
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8 | 航空機からのGPS掩蔽観測技術の開発 科学振興調整費・先導的研究で行っている航空機を利用した大気計測手法である「航空機からのダウンルッキングGPS掩蔽観測技術の開発」について報告した。 ※吉原貴之・藤井直樹・齊藤真二(航空システム部),星野尾一明・松永圭左(衛星技術部) |
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9 | 気圧高度によるGPSのインテグリティ補強 GPSのインテグリティを確保する一手段として,気圧高度を用いる方法について述べ,実験結果を報告した。 ※坂井丈泰・惟村和宣・新美賢治(衛星技術部) |
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10 | MSAS利用性の計算 MSAS利用性について,地上局監視局配置,電離層状態の変化等による相違について述べる。また,RAIM利用性の計算結果を示した。 ※星野尾一明・伊藤実・新井直樹・松永圭左(衛星技術部) |
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11 | 準天頂衛星を用いる高精度測位実験システム 準天頂衛星を用いる高精度測位実験システムについて,システムの概要,開発の年次計画・検討状況等を報告した。 ※伊藤憲・新井直樹・坂井丈泰・福島荘之介(高精度測位補正技術開発プロジェクトチーム) |
第2日 平成16年6月4日(金) | ||
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監視に関する研究 | ||
12 | 画像センサによる船舶のトラッキング 画像センサを用いて航行する船舶を検知し,個々の船の特性を利用したタグ付けによるトラッキングを行った結果を報告した。 ※矢田士郎(管制システム部) |
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13 | ASASとその信号環境の概要 将来のATM環境への移行を円滑にするパイロット用搭載監視装置ASASと,その運用環境の一つである信号環境の現状を紹介した。 ※小瀬木滋・古賀禎(電子航法開発部) |
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14 | 空港面ADSシステムの基地局運用方式について 2.4GHz帯小電力SS無線を活用した空港面ADSシステムにおいて,無線データリンクの中継局として空港内の複数の個所に設置した基地局の効率的な運用方式について報告した。 ※二瓶子朗(航空システム部) |
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15 | 統合型空港面ADSシステムの開発 空港面ADSにディジタルASDEを連接することにより,車両に加え航空機の監視ができる統合型空港面ADSシステムについて報告した。 ※小松原健史・二瓶子朗・加来信之(航空システム部),小瀬木滋(電子航法開発部) |
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16 | ACAS信号を用いた受動型測位方式の評価実験 仙台空港で実施したACAS信号を用いた受動型測位方式の評価実験の結果について報告した。 ※古賀禎・田嶋裕久・小瀬木滋(電子航法開発部) |
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17 | マルチラテレーション対応ADS-Bの空港面評価 当所で開発を進めているマルチラテレーション対応ADS-B(放送型自動従属監視)について,評価システムの概要および空港面における評価試験の解析結果等を報告した。 ※宮崎裕己・三吉襄(航空システム部) |
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航空交通管理等に関する研究 | ||
18 | 横方向オフセット導入時の横方向の衝突危険度 隣接高度上の衝突危険度等を軽減するための横方向オフセットを北太平洋ルートに適用したときの衝突危険度の推定結果を報告した。 ※長岡栄・天井治(電子航法開発部) |
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19 | ADS縦方向予測誤差分布の特徴とモデル化 ADS環境下における洋上航空路の安全性評価に必要なADS縦方向予測誤差分布を調査し,モデル化を試みた結果を報告する。 ※河道貴宏(㈱ナナオ),長岡栄・天井治(電子航法開発部) |
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20 | 主観評価による航空管制官の作業負担の計測 主観評価による航空管制作業の負荷値の取得を目的として製作した記録装置の概要と装置を使用したシミュレーション結果の検討を述べる。 ※蔭山康太・青山久枝・三垣充彦(管制システム部) |
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21 | 気象変化に対応する洋上経路の再設定手法 気象予報の更新に基づいて経路を再設定する手法を日本から北米西海岸への洋上経路に適用した場合の特徴について報告する。 ※福田豊・福島幸子・瀬之口敦(管制システム部) |
(※印は、講演者)