FOD検知装置の導入および滑走路維持管理の効率化
に関する研究

 超広帯域ミリ波レーダシステムおよび様々なセンシング技術を活用した滑走路小異物(FOD)監視システムは、空港運用に係る安全性向上のために導入が進められています。滑走路異物監視システムは、空港滑走路上のFOD を自動的に検知し、空港運用者に情報を提供するシステムであり、空港運用を支える新しい監視システムです。FOD監視システムにより、FOD に起因する事故を未然に防ぐだけではなく、空港滑走路を閉鎖して実施する滑走路点検の時間短縮を図ることが可能となります。これにより、空港滑走路利用効率の向上および空港滑走路閉鎖に伴う航空機の上空待機時間の低減が図れ、CO2 排出削減が期待できます。

これまで、実用化に向けたFOD 監視システムの開発を実施し、国際基準を超える探知性能達成とレーダセンサ設置条件明確化を行いました。今後、実運用のためには、さらなる空港滑走路における監視環境変動評価・対策および信頼性評価・低コスト化を行う必要があります。本研究開発では、実運用時に課題となる、滑走路周辺環境に起因する誤検知率の低減、FOD 監視システムの信頼性向上および低コスト化に向けた検討を行っています。さらに、システム運用開始時を想定し、異物回収端末等を活用したFOD 監視システムによる滑走路維持管理方式の効率化提案を行うことを目指した研究開発を実施しています。

「FOD検知装置の導入および滑走路維持管理の効率化に関する研究」のイメージ
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