時間管理運用における機能間の連携に着目した
アーキテクチャ作成に関する研究
軌道ベース運用を実現するためには、三次元の位置と時間からなる軌道情報を関係者全体で共有し、時間に基づく軌道の管理を行うことが必要とされています。時間管理手法として、我が国では航空交通流制御などがこれまで実施されてきました。今後、減速などを含むより運航効率の良い方法を用いた、到着空港への航空機間の間隔を確保する“メタリング”の導入なども検討されています。新たに導入するシステムや機能が既存のシステムや機能と別個に働くのではなく、連接し全体が整合して働くように設計することで、望む効果を得られるようにすることが必要です。
本研究では、個々のシステムやそれらが互いに連接する部分に焦点を当て、全運航フェーズで効率的な時間管理運用を実現するためのアーキテクチャの作成を試みます。アーキテクチャとは、システム間の関係性を表したものです。
全体アーキテクチャの分析の中で、現行の交通流管理システムに実装されている到着順序付けや滑走路選択の機能についての検討や、ATM パフォーマンス指標値の算出なども行います。
