国際交通流の円滑化

経済発展とともに、アジア地域内の航空交通量及びアジア~北米間の航空交通量の長期にわたる増加傾向が予測されています。この交通量の増加に対応するため、航空交通管理(Air Traffic Management:ATM) システムの効率化が必要とされています。アジア~北米間の大半の交通量は福岡飛行情報区(Flight Information Region:FIR) とその隣接の FIR を通過し、各 FIR は運航効率向上に努めていますが、 FIR 毎に単独で行うと得られる便益には限界があります。

航空交通流の効率化のため、国際民間航空機関(International Civil Aviation Organization:ICAO) のアジア太平洋地域支部ではシームレスな運航環境の構築を計画し、円滑化された航空機の運航を目指しています。このビジョンの実現を推進するため、本研究では、福岡 FIR とその隣接している FIR 間の航空交通流円滑化を可能とする、航空機が自由に巡航可能なフリールート空域 (Free Route Airspace:FRA) と国際航空交通流管理 (Air Traffic Flow Management:ATFM) の概念を調査及び検討しています。

本研究の目的は国際交通流管理に適し、国の施策に組み込むことが可能な、空域構成及び FIR 間軌道管理の包括的な手法を提案するものです。

「現在の交通流 Current Traffic Flow」のイメージ
「シームレスな将来の交通流 Future Seamless  Traffic Flow」のイメージ
担当研究員

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