2012年 研究発表会
2012年(第12回)研究発表会については、6月7日(木)・8日(金)の日程で開催致しました。当日の発表資料等はPDFで以下よりご覧いただけます。
第1日 平成24年6月7日(木) | ||
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航空局のCARATSと電子航法研究所の研究 研究企画統括 山本憲夫 |
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航空交通管理に関する研究について 航空交通管理領域長 藤森武男 |
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1 | 空港面交通管理の評価手法に関する考察 空港面運用の円滑化のための交通管理について、欧州の空港CDM(協調的意志決定)導入マニュアル等を参考に、主な評価指標と算出手法について考察したので報告する。 ※山田泉、青山久枝、住谷美登里、マーク ブラウン、森亮太(航空交通管理領域) |
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2 | 空港面交通管理のための羽田空港の駐機スポットに関する解析 羽田空港の空港面交通流の改良方法を検討し、評価するために必要な交通流シミュレーションのデータベースとなる駐機スポットの特徴、スポット測定方法、および駐機時間に関して空港面監視データ等の分析結果を報告する。 ※マーク ブラウン、青山久枝、山田泉、住谷美登里(航空交通管理領域) |
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3 | ターミナル空域での衝突危険度推定ソフトウェア 管制間隔などの航空機間の安全間隔は衝突危険度推定結果を参考に定められる。Riceモデルと呼ばれる衝突危険度推定式を改良し、ソフトウェア化することに成功したので報告する。 ※藤田雅人(航空交通管理領域) |
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4 | 時間管理運用における入域時間の調整幅について 時間管理運用を想定した航空管制官参加シミュレーションの結果を基に、入域時間の調整幅について検討を行ったので報告する。 ※岡恵、福田豊、蔭山康太、宮津義廣(航空交通管理領域) |
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5 | フライトシミュレータによるRTA機能検証結果 指定通過時刻を満たすよう自動的に速度制御する航空機のRTA(Required Time of Arrival)機能について、実環境での使用を模擬したフライトシミュレータによる検証結果を報告する。 ※瀬之口敦、福田豊、白川昌之、マーク ブラウン(航空交通管理領域) |
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6 | 洋上経路におけるRNP4の導入効果について 現在、RNP4の適合機の割合は30%程度である。この割合の増加に伴う北米路線の便益を検討したので報告する。 ※福島幸子、岡田一美、住谷美登里、福田豊(航空交通管理領域) |
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航法システムに関する研究について 航法システム領域長 藤井直樹 |
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7 | 地上型衛星航法補強システム(GBAS)の開発と安全性要求の保証 地上型衛星航法補強システム(GBAS)のプロトタイプ装置の開発を通して、安全性を保証する設計手法を検討し、国際標準の安全性要求を満たす装置を実現した。その結果を報告する。 ※福島荘之介、齊藤真二、吉原貴之、齋藤享、藤田征吾(航法システム領域) |
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8 | B787によるGBASプロトタイプ飛行実験 ボーイング787によるGBASプロトタイプ地上装置に関する飛行実験を実施し、旅客機においてもGBASシステム全体で正常に動作することを確認したので、その結果を報告する。 伊藤正宏※1、福島荘之介、※山康博、齊藤真二、藤田征吾(航法システム領域)、長井丈宣(全日本空輸株式会社)、赤木宣道(日本航空株式会社) ※1現・文部科学省研究開発局 |
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9 | ICAO CRMにおける高さ損失モデルの評価 フライトシミュレータを用いて進入復行を模擬し、ICAO衝突危険度モデルにおける進入復行中の高さ損失モデルの評価を行った結果について報告する。 ※藤田征吾、伊藤正宏※1、福島荘之介、山康博(航法システム領域)、武市昇(名古屋大学工学研究科)、長井丈宣(全日本空輸株式会社)、中西善信(株式会社NTTデータ・アイ) ※1現・文部科学省研究開発局 |
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10 | 低緯度電離圏擾乱に伴う電離圏勾配の特性 日本が属する低磁気緯度地域特有の電離圏擾乱に伴う電離圏勾配の特性を石垣島において精密に測定した結果について報告する。 ※齋藤享、藤田征吾、吉原貴之、星野尾一明(航法システム領域) |
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11 | 準天頂衛星L1-SAIF補強信号のレンジング機能 準天頂衛星「みちびき」が放送しているL1-SAIF補強信号について、測距性能の評価を実施した結果を報告する。 ※坂井丈泰、山田英輝、伊藤憲(航法システム領域) |
第2日 平成24年6月8日(金) | ||
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監視通信に関する研究について 監視通信領域長 田嶋裕久 |
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12 | 広域マルチラテレーションの評価試験結果 高信頼化を目指して当研究所で開発をすすめている実験装置について、これまでの評価結果の概要を報告する。 ※島田浩樹、宮崎裕己、古賀禎、角張泰之、二瓶子朗(監視通信領域) |
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13 | 光ファイバ接続型受動監視システム(OCTPASS)の性能評価結果 電子航法研究所が考案した、マルチラテレーションの新しい方式である光ファイバ接続型受動監視システム(OCTPASS)について、これまでに実施した装置開発と性能評価の結果について報告する。 ※角張泰之、宮崎裕己、島田浩樹、二瓶子朗、古賀禎(監視通信領域) |
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14 | SSRモードSのネットワーク技術について SSRモードSのネットワーク技術について紹介するとともに、その評価実験の結果を報告する。 ※古賀禎、松永圭左、宮崎裕己(監視通信領域) |
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15 | 航空機動態情報の品質解析 SSRモードSのデータリンク機能を用いてダウンリンクした航空機の動態情報の品質評価手法について述べ、その評価結果を示す。 ※松永圭左、古賀禎(監視通信領域)、瀬之口敦(航空交通管理領域) |
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16 | ミリ波レーダを用いたヘリコプタ障害物探知試験 ヘリコプタに搭載し、送電線等の線条障害物を検知するためのミリ波レーダシステムについて、地上試験および実機搭載試験結果を報告する。 ※二ッ森俊一、河村暁子、米本成人(監視通信領域)、小林啓二(宇宙航空研究開発機構)、奥野善則(宇宙航空研究開発機構)、桂信生(北海道放送株式会社) |
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17 | ネットワーク指向な受動型SSRシステムの開発 複数台の受動型SSRをネットワークにより接続することで、コーストの発生を低減し、測位精度の向上が図ることができる。それにより期待される監視性能と測位精度を報告する。 ※塩見格一(監視通信領域) |
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18 | 情報処理システムにおけるSWIM指向の検討 情報処理システムに求められることは昔から変わっていないし、将来も変わらないと思われる。現在は将来のために、SWIMと呼ばれるコンセプトを肯定的に捉えた視点からシステムの仕様を書き直すことが求められている。 ※塩見格一(監視通信領域) |
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19 | 日本における航空衛星通信トラフィックの現状 TBO(Trajectory Based Operation)と航空通信システムの関連性に着目し、航空機から管制機関に伝送される航空衛星通信トラフィックデータの情報をもとに、その通信頻度等を統計分析した結果について報告する。 ※住谷泰人、大津山卓哉(監視通信領域)、坂井丈泰、齊藤真二、山康博(航法システム領域)、福田豊、蔭山康太(航空交通管理領域) |
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20 | CPDLCを用いた航空路管制シミュレーション実験 昨年度、電子航法研究所で行ったCPDLCを用いた航空路管制シミュレーション実験の実験概要と実験結果について報告する。 ※板野賢、塩見格一(監視通信領域) |
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21 | 5GHz帯のMIMOアンテナ配置と通信路容量 航空用WiMAXの高速化技術であるMIMOの効果を実条件下で検証した。高速化のためのアンテナ配置の解析結果を報告する。 ※金田直樹、住谷泰人、米本成人、河村暁子、二ッ森俊一、磯崎栄寿(監視通信領域) |
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22 | 音声のカオス論的指数値を用いた人間の特性評価 電子航法研究所が開発したカオス論的音声解析アルゴリズムで音声を解析して得られる指数値と人間の特性との関係を実験的に検討しており、その成果を報告する。 ※佐藤清、及川太、及川健太郎、塩見格一(監視通信領域) |
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(※印は、講演者)