2005年 研究発表会
2005年(第5回)研究発表会については、6月2日(木)・3日(金)の日程で開催致しました。当日の発表資料等はPDFで以下よりご覧いただけます。
第1日 平成17年6月2日(木) | ||
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航法に関する研究 | ||
1 | 航空機からのGPS掩蔽観測技術の開発について 科学技術振興調整費による「航空機からのダウンルッキング掩蔽観測技術の開発」の研究成果GPSの概要について報告する。 ※藤井直樹・齊藤真二・吉原貴之(航空システム部)、星野尾一明・松永圭左・坂井丈泰(衛星技術部) |
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2 | 電離層遅延空間勾配のGBAS への影響 GBAS(地上補強型衛星航法システム)で現在特に問題視されている電離層遅延の空間勾配について日本における長期間の観測データをもとに影響を調査したので報告する。 ※吉原貴之・藤井直樹(航空システム部)、齊藤昭則(京都大学理学研究科) |
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3 | SBAS 電離層補正情報のアベイラビリティ向上 我が国が開発中の広域補強システムMSASについて、電離層遅延補正情報のアベイラビリティを向上させる手法を述べる。 ※坂井丈泰、松永圭左、星野尾一明(衛星技術部) |
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4 | GPSを用いた電離層プラズマバブルの観測 GPS電波にシンチレーションを引き起こす赤道付近で発生するプラズマバブルを観測するため、石垣島に観測システムを新たに設置した。この観測システムを用いた観測結果を述べる。 ※松永圭左・星野尾一明(衛星技術部)、齊藤昭則(京都大学理学研究科)、大塚雄一(名古屋大学太陽地球環境研究所) |
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5 | QZSを用いる高精度測位実験システムの開発 QZS(準天頂衛星)による高精度測位実験システムで用いる対流圏遅延の補正について、現在までに検討している各補正方式の概要を報告する。 ※新井直樹・伊藤憲・坂井丈泰(衛星技術部)、福島荘之介(航空システム部) |
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6 | 航空機高度計としてのGNSSの利用 GNSS高度計の研究で得られた成果について報告する。気圧高度計によるSBASのインテグリティ補強方式の案についても述べる。 ※新美賢治、坂井丈泰、惟村和宣(衛星技術部) |
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監視に関する研究 | ||
7 | ヘリコプタ用障害物探知システムの性能 ヘリコプタ用の障害物探知・衝突警報システムを試作し、飛行実験を行ってその障害物探知性能等を検証したので、その結果を報告する。 ※山本憲夫・米本成人・山田公男(電子航法開発部)、安井英己・森田康志(IHIエアロスペース) |
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8 | 光ファイバ信号伝送技術を使用した受動型測位方式の評価実験 仙台空港において実施した光ファイバ信号伝送技術(ROF:RadioOnFiber)を使用した受動型測位方式の実験結果について報告する。 ※古賀禎・田嶋裕久・小瀬木滋(電子航法開発部) |
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9 | 設置方法を改善したマルチラテレーション監視の空港面評価 当所で開発評価を進めているマルチラテレーション監視について、評価システムの設置方法を改善して実施した空港面における評価試験の解析結果等を報告する。 ※宮崎裕己・三吉襄(航空システム部) |
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10 | ASDEデュアルサイト化に向けた干渉対策実験 東京国際空港に新設される滑走路を監視するには、現在運用中のASDEの他に第2ASDEを設置する必要が生じた。ASDEデュアルサイト化で問題となる干渉に対する干渉対策実験を実施したので、その実験結果を報告する。 ※加来信之,小松原健史(航空システム部) |
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11 | 出発航空機から発する後方乱気流の観測 レーザレーダを応用した後方乱気流検出装置を用い、空港から離陸する航空機の主翼から発生した後方乱気流を検出し、その挙動を把握したので報告する。 ※小松原健史・加来信之(航空システム部) |
第2日 平成17年6月3日(金) | ||
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航空交通管理に関する研究 | ||
12 | RNP-RNAV平行経路における横方向重畳確率 航法性能に加えて完全性の要件を有する機が平行経路を飛行する際の横方向重畳確率をRNP-RNAV幾つかの仮定の下で推定する解析方法の提案。 ※長岡栄(電子航法開発部) |
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13 | 航空路の交差点における航空機の衝突危険度 短縮垂直間隔の導入に先立ち、日本の陸上空域の航空路の交差点における航空機の衝突危険度を飛行計画情報などに基づいて推定した。 ※天井治・長岡栄(電子航法開発部) |
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14 | コンフリクト検出に用いる高度予測手法の提案 コンフリクト検出の機能向上を目的とした、飛行フェーズごとに変動幅を平滑化した高度変化率を用いる高度予測手法を提案する。 ※瀬之口敦・福田豊・住谷美登里(管制システム部) |
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15 | 洋上経路の管制間隔短縮の効果 日本から北米・ハワイへの洋上経路について,管制間隔を短縮した場合の飛行時間の短縮量等を推定したので報告する。 ※福田豊・福島幸子・住谷美登里・瀬之口敦(管制システム部) |
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16 | 四次元航法と管制に関する一考察 4次元航法についての概念と時間制御における問題点およびそれに対応した管制について検討した結果を述べる。 ※矢田士郎(管制システム部) |
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17 | 高速シミュレーションによる空港面拡張の検討例 高速シミュレーションソフトウェアTAAM により空港面拡張の効果を検討する手順を紹介する。 ※蔭山康太(管制システム部) |
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18 | 発話音声による疲労評価実験の手法と結果 発話音声により発話者の疲労度等を評価するシステムにつき、鉄道総合技術研究所他と行った評価実験の手法と結果を報告する。 ※塩見格一(管制システム部) |
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19 | 情報共有手順の提案と簡単な実装 将来の航空情報基盤には協調的意思決定の支援機能が必要と考えられる。そのための情報共有方式の検討を行ったので提案する。 ※金田直樹・塩見格一(管制システム部) |
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通信に関する研究 | ||
20 | VDLモード3相互運用性及び管制官評価実験 日米のVDLモード3システムによる相互運用性評価実験及び管制官によるVDLモード3システムの評価結果について報告する。 ※松久保裕二・中谷泰欣・北折潤(航空システム部)、塩地誠(管制システム部)、津田良雄(早稲田大学大学院) |
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21 | VDLモード3を用いたATNの通信実験 FAA(連邦航空局)と行ったVDL(VHFディジタル・リンク)モード3を用いたATN(航空通信網)の通信実験について報告する。 ※板野賢(航空システム部)、加藤敏(航空局)、北折潤・中谷泰欣(航空システム部) |
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22 | 航空衛星デ-タ通信の性能と容量のシミュレ-ション ICAO標準に基づく航空衛星デ-タ通信プロトコルについて多数機の環境でシミュレ-ションを行いその通信性能と容量に関して得られた結果を報告する。 ※住谷泰人・石出明(衛星技術部) |
(※印は、講演者)