2003年 研究発表会
2003年(第3回)研究発表会については、6月5日(木)・6日(金)の日程で開催致しました。当日の発表資料等はPDFで以下よりご覧いただけます。
第1日 平成15年6月5日(木) | ||
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通信に関する研究 | ||
1 | 1030/1090MHz信号の復号方式の改善 モードS・スキッタなどで使用されている1030/1090MHz帯信号の復号方式の改善について報告した。 ※古賀禎(電子航法開発部) |
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2 | VDLモード3の電波干渉実験 現用VHF無線電話装置と当所製作のVHFディジタルリンク(VDL)モード3装置を使った電波干渉実験の概要とその結果について報告した。 ※北折潤・中谷泰欣・加藤敏(航空システム部)、塩地誠(管制システム部)津田良雄(早稲田大学大学院) |
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3 | ATNのセキュリティ対策 2000年のICAO標準及び勧告方式(SARPs)改訂に伴ない、航空通信網(ATN)にもセキュリティ要件が盛り込まれた。本講演では、ATNのセキュリティの概要と当所での開発状況について報告した。 ※板野賢(航空システム部)、塩見格一(管制システム部) |
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4 | CDMAによる効率的な緊急通信方式 CDMA方式を用いた場合の緊急通信方式について検討を行い,通信路容量を効率良く使い,かつ簡素な方式を提案したので発表した。 ※金田直樹・塩見格一(管制システム部) |
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5 | ミリ波対応電波無響室の特性 平成14年2月竣工の電波無響室について、その概要を紹介した。また、竣工後の電波無響室の電波吸収特性について報告した。 ※米本成人・小瀬木滋・山本憲夫(電子航法開発部)、山田公男(元電子航法開発部) |
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航法に関する研究 | ||
6 | 積雪によるGPパスの空間誤差評価のための飛行実験 青森空港グライド・パス(GP)反射面の積雪形状・雪質によるGPパス空間誤差を評価するための航空宇宙技術研究所の航空機を用いた飛行実験の概要を報告した。 ※横山尚志・朝倉道弘・田嶋裕久(電子航法開発部)、増位和也・石川和敏・富田博史(航空宇宙技術研究所) |
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7 | EVS実験における景観と3D-CGのHUD融合 視界援助システム(EVS)の画像融合法の研究のため、飛行実験で取得した種々の情報に基づく景観と3D画像をヘッド・アップ表示器(HUD)で融合させた結果を報告した。 ※住谷泰人(衛星技術部)、小瀬木滋(電子航法開発部)、白川昌之(管制システム部) |
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8 | 空港シュードライトの対流圏遅延誤差の検討 飛行実験により空港シュードライト(擬似衛星)の対流圏遅延誤差を計測し、補正式と比較検討した結果を報告した。 ※福島荘之介・齊藤真二・藤井直樹(航空システム部)須賀秀一・角田寛人(東芝情報・社会システム社) |
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9 | 日本付近のGPS信号電離層伝搬遅延 静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)で使用される電離層伝播遅延補正量について、日本付近での平面近似精度とその残差を求めたので報告した。 ※松永圭左・星野尾一明(衛星技術部) |
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10 | 干渉波のGPS受信機への影響 GPS受信機が連続波(CW)干渉波の周波数、強度で測位値がどのように影響を受けるか、GPSシミュレータを用いて測定したので報告した。 ※伊藤実・星野尾一明(衛星技術部) |
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11 | 準天頂衛星によるGPS補強システムの有効性の検討 準天頂衛星の概要、準天頂衛星システムに関する動向、準天頂衛星によるGPS測位精度、有効性等の改善に関する検討結果を報告した。 ※伊藤憲・坂井丈泰(衛星技術部) |
第2日 平成15年6月6日(金) | ||
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監視に関する研究 | ||
12 | 障害物探知用赤外線及びミリ波センサの精度 ヘリコプタの障害物探知用赤外線カメラやミリ波レーダの探知精度及び同レーダ用アンテナの特性について報告した。 ※山本憲夫・米本成人(電子航法開発部),山田公男(元電子航法開発部) Shanker Man Shrestha(電気通信大学),安井英己(IHIエアロスペース),那須清二(日立エンジニアリング) 根日屋英之(アンプレット),Binh Duong Naguyen・Christian Pichot(ニース大学) |
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13 | 1030MHz帯の電磁信号環境予測手法の開発 航空機の監視に使用される1030MHz帯について、監視性能に影響する信号環境の予測手法の開発状況とその課題を報告した。 ※小瀬木滋(電子航法開発部)、住谷泰人(衛星技術部) |
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14 | ACAS受動型測位方式の実験と検討 新しい監視システムとして、旅客機に搭載されている航空機衝突防止装置(ACAS)の信号を複数箇所で受信し、それらの波形の到着時間差を利用した測位方式の原理と基礎的な実験について報告した。 ※田嶋裕久・古賀禎・小瀬木滋(電子航法開発部)、坂井丈泰(衛星技術部)塩見格一・白川昌之(管制システム部) |
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15 | 拡張スキッタADS-B受信局の基本特性 モードS拡張スキッタ方式の放送型自動従属監視(ADS-B)について、当所で開発を進めている地上受信局の基本特性を報告した。 ※宮崎裕己・三吉襄(航空システム部) |
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16 | 赤外線センサ等による船舶の検知追跡 赤外線センサ等を用いて船舶を検知追跡する手法について検討し、実験を行って解析した結果について報告した。 ※矢田士郎(管制システム部) |
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航空交通管理等に関する研究 | ||
17 | 洋上航空路における近接通過頻度の長期的変化 安全性の尺度である衝突危険度の計算に必須となる近接通過頻度について,北太平洋航空路におけるそれの長期的変化を調べた方法と結果を報告した。 ※天井治・長岡栄(電子航法開発部) |
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18 | モンテカルロ法による航空路の衝突危険度推定 洋上航空路の縦方向管制間隔を短縮した場合の衝突危険度を、モンテカルロ法に基づいて、推定した方法と結果について報告した。 ※長岡栄(電子航法開発部) |
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19 | 洋上空域の航空機の最適経路の傾向 日本と北米間の洋上空域を飛行する航空機の気象条件を考慮した最短時間経路、最小消費燃料経路等の最適経路の特徴について報告した。 ※福田豊・福島幸子(管制システム部) |
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20 | 航空交通流管理における遅延便交換の検討 -航空路セクタ- 混雑時間帯は航空交通流管理により一部の航空機を遅延させ混雑を緩和している。ある便の遅延を回避した場合の影響を検討した。 ※福島幸子(管制システム部) |
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21 | 利用者開放型コンセプトによる航空管制卓デザイン 利用者によるユーザ・インタフェース部のデザインや機能構成の変更を可能としたシステム開発コンセプトを紹介し、併せてこのコンセプトにより試作した管制卓につき説明した。 ※塩見格一(管制システム部) |
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22 | リアルタイム疲労度評価システム リアルタイムに発話音声から疲労度を評価するシステムを実現したので、その原理と機能について紹介した。 ※塩見格一(管制システム部)、板野賢(航空システム部) |
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23 | AIS情報による海上交通管理システム高度化 搭載、普及が始まった船舶自動識別装置(AIS)が送信する位置、速度、船名等の船舶の情報を海上交通管理システム(VTS)レーダーに活用する研究について報告した。リアルタイムに発話音声から疲労度を評価するシステムを実現したので、その原理と機能について紹介した。 ※塩地誠(管制システム部)、水城南海男(元管制システム部)矢内嵩雅・中島敏和・小林健・大塚賢(沖電気工業) |
(※印は、講演者)