GBASについて

はじめに

GBAS(地上型補強システム)の入門的な解説として、航空保安無線システム協会様の機関誌「航空無線」に3回(2009年)にわたり「GBAS入門」というタイトルで掲載いただきました。GBASはB787やA350に装備されている衛星航法による新しい進入着陸システムです。また、同協会様のご厚意により、弊所Webページへの掲載も許諾いただきました。

投稿記事の執筆は少し前になりますが、GBASは今後世界の空港に展開されるシステムであるため、現在でもお役にたつ解説ではと考えています。このため、弊所Webページのリニューアルにあたり、掲載を継続させていただくことになりました。皆様への助力になれば幸いです。(2024年)

1.GBASの測位原理<2009年春号>

第1回目は、GPSの測位原理(WGS84座標系、航法メッセージの構造、測位演算、擬似距離に含まれる誤差成分など)、ディファレンシャルGPSの基本原理(構成・補正)など、GBASによる測位の原理(VDBメッセージタイプ・放送レート・FASの定義など)を説明しています。

GBASの測位原理(PDF 573KB)

2.VHFデータ伝送(VDB)<2009年夏号>

第2回目は、GBASの典型的なシステム構成(基準局アンテナ、基準局受信機、VDB送信機など)、VDBの基本的な要求性能(周波数、送信出力、変調方式、メッセージの符号化、チャネル割当など)を説明しています。

VHFデータ伝送(PDF 1.03MB)

3.警報動作と安全性要求<2009年秋号>

最終回は、GBAS開発で最も難易度が高く、長年研究テーマとされてきた「警報動作」と「安全性要求」に関して、インテグリティ要求、警報動作(保護レベルの計算原理など)、インテグリティモニタ、安全性評価(安全性解析の流れ)を説明しています。

警報動作と安全性要求(PDF 463KB)

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