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滑走路異物監視システムの高度化に関する研究

 2000 年のコンコルド事故以来、空港滑走路の異物を監視するシステムへの要望が高くなっています。現状では、作業員による定時目視点検に加えて、バードストライクなどの突発的な事象に対して年間100 回を超える臨時点検を行っており、異物の除去や滑走路の安全確認まで時間を要し、空港の処理能力を低下させる要因となっています。これまで検討を行っているミリ波レーダに基づく滑走路異物探知システムは、使用波長が短く、数cm 程度の金属片であっても電波が反射されるので、センサデバイスとして有望視されています。一方、ミリ波レーダの覆域は一つのセンサ当たり半径500m 程度となるので、滑走路全体を監視するためには適切なセンサ配置を行う必要があります。
 本研究開発では、滑走路異物監視システムの実運用に向けた異物の未検知率低減、探知困難形状の異物への対応、悪天候時の対策等のための研究開発を行っています。非金属物体等の電磁波反射率の低い異物および探知が困難な形状の異物について、電磁波反射特性の評価およびこれまでに実証試験を実施しているリニアセル方式レーダシステムに実装する検出技術を提案・開発します。また、滑走路異物探知システムの運用基準策定に向けた空港環境における探知状況の評価および悪天候時の性能変化評価を実施、環境が理想的でない条件においても探知能力を確保可能な技術の開発を目指しています。

滑走路異物監視システムの高度化



担当研究員 二ッ森 俊一・米本 成人・河村 暁子・森岡 和行・宮崎 則彦・牧田 芳男