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ICAOマニュアルに「光ファイバによるマルチラテレーションの同期方式」の原案を提案し、採用されました

概要バナー

国際民間航空機関(ICAO)が発行する航空管制システムの技術マニュアルに当研究所が原案を提案した「光ファイバを用いたMLATの同期方式」が採用されました。

[ICAOマニュアル]
ICAOは、国際条約の附属書(Annex)など様々な技術文書を刊行しています。今回原案を提案したのは、航空機監視システムの技術マニュアル(Doc 9924)で、加盟国の専門家などが構成する監視パネル(SP: Surveillance Panel)で作成されます。本マニュアルには、二次監視レーダ、広域マルチラテレーション(WAM)、放送型自動従属監視(ADS-B)などが含まれます。

[新しい提案]
当研究所では、これまで光ファイバ技術を活用した新しいMLATの研究開発を進めており、最近では研究成果の実用化が国内外で始まっています。MLATは、空港内に展開した受信局で得られたデータを中央処理部に伝送して信号処理します。当研究所は、このデータ伝送方式に光ファイバ無線(RoF)を活用する新しい同期方式を提案しました(図1)。本同期方式の導入により、各受信局の小型化(図2)、省電力化、信号処理機能の集約という利点があり、より多くの処理方法の選択が可能となるため、マルチパス伝搬に強く、航空機の位置精度を高めることができます。

[社会還元]
光ファイバを用いた同期方式は、従来手法に比べて利点が多く、我が国で開発されるMLATの性能を向上できます。当研究所の研究成果が国際標準化を通して社会還元につながりました。

mlat 受信機
図1 新しい同期方式を使用したMLATの構成       図2 小型化された受信局


用語

マルチラテレーション(MLAT)
航空機に搭載されたトランスポンダから送信される信号を3か所以上の受信局で受信して、受信時刻差から航空機等の位置を推定する主に空港面を対象とした監視システムです。

広域マルチラテレーション(WAM)
マルチラテレーションを拡張し、空港周辺を航行する航空機の位置推定にも応用できるようにした監視システムです。

放送型自動従属監視(ADS-B)
航空機がGPS等から取得した自機の位置情報を放送し、この信号を受けることで航空機の位置を得ることのできる監視システムです。

光ファイバ無線(RoF)
光ファイバを利用して無線信号を伝送する技術です。受信したRF信号を光でアナログ変調し伝送します。

マルチパス伝搬
電波が障害物等による反射等の影響を受け、複数の異なる経路を通じて受信側に到達し、信号を乱す現象です。


文献情報

国 際 会 義 名

:ICAO SP-ASWG#12
 (国際民間航空機関 監視パネル 第12回航空機監視技術作業部会)
提案書タイトル :Doc 9924 CP for a New Common Clock Architecture
著 者 名

:Junichi Honda, Hiromi Miyazaki, Yasuyuki Kakubari,
 Tadashi Koga, Takuya Otsuyama
発 表 年 月:2020年9月