電波無響室
電波無響室は電子航法装置などの電波使用機器に対し、無限に広い空間と同じ環境条件を提供する施設です。
実験機器を屋外で実際に使用する前に、この中で電波を送受信する試験を行います。
また、アンテナの送受信特性を測定するためにも使用されます。
高精度の測定をするためには、外部から侵入する電波や電波無響室内で反射する電波が測定中の電波に干渉しないようにする必要があります。
また、電波無響室内の電波が外部に漏洩しないようにする必要もあります。
このため、電波無響室は金属製のシールド内部にあり、その内壁は電波吸収材で覆われています。


内部寸法(外寸) | 32.0m×6.2m×4.2m |
---|---|
使用周波数帯域 | 1-110GHz |
無反射範囲 | 23m 以上 |
反射減衰量(中心部) | 50dB 以上 |
遮蔽減衰量(中心部) | 90dB 以上 |
研究施設の紹介動画
電波無響室については、主に動画の1:00~1:40で紹介しています。